00732. 自動改行と右端折り返し [電子メール]

「右端折り返し」とは、改行コードが無くても、文字列を表示するウインドウの右端で文字列を折り返して見せる機能のことを言います。

メモ帳の場合で見てみましょう。メモ帳の編集メニューのサブメニューで「右端で折り返す」をチェックすると、改行コードを含まない文字列でも、ウインドウの右端で自動的に折り返されて表示されます。

右端で折り返す

ところが「右端で折り返す」のチェックをはずずと、この文字列は1行にしか表示されず、ウインドウの下端には横スクロールバーが現われます。

右端で折り返さない

一方、「自動改行」は「右端折り返し」と似て非なるものです。メールソフトのOutlookでは、改行コードを含まない文字列でも、標準設定で日本語の38文字ごとに改行コードが自動的に挿入されます。「自動改行」とは、改行コードを自動的に文字列に挿入する機能のことを言います。図のは改行コードを示します。

自動改行されたメールは、ウインドウの幅が十分広いとき読みやすいという利点がありますが、ウインドウの幅が狭くなると次の図のように、右端折り返しと改行とが合わさり、読みにくい文面になります。

メールソフトSylpheedの標準設定では「自動改行」は行われません。次の図のように、どのようなウインドウ幅であっても、不自然な改行が入るということはありません。「自動改行」を行わないメールソフトの方が時代にマッチしていると思われます。

(2017.8.24更新)