01020. メニューバー と リボンインタフェース [Windows]

"Office 2007"から、従来の「メニューバー + ツールバー」に代わる「リボンインタフェース」が搭載されています。"Windows 7"では、ペイントがリボンインタフェースになりました。(第1図)

第1図 ペイントのリボンインタフェース

リボンインタフェースには、メニューバーがありません。メニューバーがないインタフェースは、使い慣れないソフトを使う場合には、使いづらいと感じることが多いように思います。

例えば、WindowsXPのペイントで画像を800%に拡大して表示するように指定するためには、
第2図のように、メニューバーの「表示」→「拡大」→「拡大率の指定」と、文字をたどって行けば、第3図のようなダイアログで800%の拡大率を指定することができます。

第2図 WindowsXPのペイントのメニューバー

第3図 WindowsXPのペイントの拡大率指定ダイアログ

一方、Windows7のペイントでは、第1図の右下のスライダーで800%を直ちに指定できます。少ない手数で指定できるのは大変便利なのですが、「右下のスライダーで指定する」方法を知らない(忘れている)場合は、拡大率の指定にたどり着くまでに時間を要することになります。

つまり、「うろ覚えでも、文字で探せば何とかなるが、手数が多い」のがメニューバー、「知っていると早いが、知らない(忘れている)と、どうにもならない」のがリボンインタフェースと言えるでしょう。リボンインタフェースを使うには、継続的記憶力が必要です。

(2013.2.11記)