Ubuntuと日本語  2013_11_3

Ubuntu Linux の最新バージョン13.10で困ったことが起きている。が、困っているのは日本語のようにキーボードのキーを打つだけでは文字を入力できない言語圏の人達だけであって、キーを打てば即文字入力となる欧米人は困っていないと思われる。

何が起きているのか。一般ユーザーとして、次のように理解している。

キーボードの選択画面
第1図 キーボードの選択画面

第1図は"Ubuntu 13.10"でキーボードの種類を選択する画面。「日本語キーボード」と「英語(US)キーボード」と「Anthyキーボード?」からキーボードを選ぶようになっている。

「Anthy」というのは IBus-Anthy という日本語入力システムのことでキーボードの種類ではない。日本語キーボードを使って打った文字を日本語の文字に変換するソフトのこと。

欧米人の開発者が、日本語入力システムのように文字変換をして入力する方法もキーボードの一種として扱えば、ユーザーインタフェースがすっきりシンプルになると考えたらしい。

しかし、日本語でコンピューターを使うには、日本語キーボードによる直接入力(半角入力)と文字変換を要する全角入力を頻繁に切り替え、半角入力/全角入力の状態を表示する必要があることが考慮されていない。

日本人からすれば考えられない奇妙なことになってしまったのは、Ubuntuの開発主体が欧米人で、日本語入力システムへの理解や配慮が足りないことが原因と思われる。今後、Ubuntuのようなオープンソースソフトの開発に参加する力量のある日本人開発者が増え、発言力を増すことを期待したい。


"Ubuntu 13.10"についての対策。"Ubuntu Japanese Team"のパッケージを追加することで解決。
"Ubuntu 13.10"の日本語入力-3

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