価値のあるビジュアルプログラミング言語  2017_2_23

2020年度から小学校で「プログラミング教育」が必修となるそうだ。これに伴い、官製も含めて「ビジュアルプログラミング言語」と言われているものが普及しつつある。しかし、それらの中には容易さを追求するあまり「演算」や「条件分岐」や「関数」を省略したものを見受ける。そのような簡略言語では、プログラミングに適性のある小学生には、すぐ飽きられてしまうのではないだろうか。また、プログラミング教育の目的の一つと思われる「論理的思考」が育たないのではないだろうか。

その点、Scratchは小学生に分かりやすいだけでなく、大人も使える高度なプログラミング言語と言える。

図は、Scratchで「シェルピンスキーのガスケット」というフラクタル画像を描くプログラムを実行したもの。複雑な図形がシンプルなプログラムで描けることが分かる。描画の動画はこちら

Scratchの画面(シェルピンスキーのガスケット)
シェルピンスキーのガスケット

下の図は、Scratchのプログラムと、同じ図形を描くPythonのプログラムを比較したもの。ほぼ全ての命令が1対1で対応していることが分かる。

ScratchのプログラムPythonのプログラム

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