Windows10のディスプレイ設定「125%」

2021.12.26改訂 2021.5.13記

15インチで 1920×1080 の画面解像度をもつ Windows10ノートPC を使っている。1920×1080 のままでは文字が小さくて見づらいことから、推奨のディスプレイ設定は「1920×1080 表示スケール125%」となっている。1536×864 の画面解像度相当となる。

一方で、「1600×900 表示スケール100%」のディスプレイ設定も可能。「1920×1080 表示スケール125%」とディスプレイ上の文字の大きさは、ほぼ同等。こちらの方がシンプルでよいと思うのだが、敢えて「1920×1080 表示スケール125%」を使うことのメリット/デメリットを調べてみた。

メリット

🔵 8ポイント文字のように小さな文字を表示した場合は「125%」の方が少し優位。



「1920×1080 表示スケール125%」での Wordの8ポイント文字のスクリーンショットをGIMPで8倍に拡大したもの



「1600×900 表示スケール100%」での Wordの8ポイント文字のスクリーンショットをGIMPで8倍に拡大したもの

デメリット その1

🔴 アプリによっては画質が劣化する。



「1920×1080 表示スケール125%」での Scratchの描画



「1600×900 表示スケール100%」での Scratchの描画

デメリット その2

🔴 アプリによっては125%に拡大されない部分がある。



「1920×1080 表示スケール125%」での Meryのメニュー&ボタン
(ボタンが拡大されない)



「1920×1080 表示スケール100%」での Meryのメニュー&ボタン
(参考)



「1600×900 表示スケール100%」での Meryのメニュー&ボタン


2021.12.26改訂 2021.6.17追記

上記 Scratchの描画で、「1920×1080 表示スケール125%」の画質がなぜ劣化するのか?少し踏み込んで調べてみた。

🚩「1920×1080 表示スケール125%」では 1.25×1.25=1.5625個の画素を1個の画素として描画するという複雑な処理をしているようだ。この処理と、元のアンチエイリアス(滑らか処理)との相性の悪さが原因らしい。



「1920×1080 表示スケール125%」での Scratchの描画のスクリーンショットをGIMPで8倍に拡大したもの



「1600×900 表示スケール100%」での Scratchの描画のスクリーンショットをGIMPで8倍に拡大したもの

🚩 Firefox上のJavaScriptによる描画では、元のアンチエイリアス(滑らか処理)との相性は悪くないようだ。



「1920×1080 表示スケール125%」での Firefox上のJavaScriptによる描画



「1600×900 表示スケール100%」での Firefox上のJavaScriptによる描画



「1920×1080 表示スケール125%」での Firefox上のJavaScriptによる描画のスクリーンショットをGIMPで8倍に拡大したもの



「1600×900 表示スケール100%」での Firefox上のJavaScriptによる描画のスクリーンショットをGIMPで8倍に拡大したもの



「1600×900 表示スケール100%」での Scratchの描画のスクリーンショットをGIMPで8倍に拡大したもの
(アンチエイリアスの違いを比較するため再掲)