「資格確認書」の位置づけを考察

2024.8.14記

この前提により、被保険者(国民)は四つのグループにに分類されます。
現時点で、黄色のグループ(B, C, D)が「紙の保険証」を使っています。

円グラフ-1

A: マイナ保険証を使うグループ
B: マイナ保険証の利用登録をしているが「紙の保険証」を利用しているグループ
C: マイナンバーカードは持っているがマイナ保険証の利用登録をしていないグループ
D: マイナンバーカードを持たないグループ

「紙の保険証」が廃止された後は、「資格確認書」が実質的に保険証として使われます。
黄色のグループ(C, D)に「資格確認書」が交付されます。

円グラフ-2

A: マイナ保険証を使うグループ
B: 「資格確認書」が交付されないのでマイナ保険証を使うことになるグループ
C: マイナンバーカードは持っているがマイナ保険証の利用登録をしていないので「資格確認書」が交付されるグループ
D: マイナンバーカードを持たないので「資格確認書」が交付されるグループ

以上から分かることは、「紙の保険証を廃止する。マイナ保険証を利用しない人には資格確認書を交付する。」ということですが、これは「マイナ保険証を利用しない人には紙の保険証を残す。」のと同じことです。

簡単に済むことをわざわざ複雑怪奇にしたという点で、「紙の保険証廃止」は歴史に残る愚策となるかもしれません。

紙の保険証を廃止する場合資格確認書

紙の保険証を廃止しない場合紙の保険証