年収103万円の壁を123万円にした場合の所得税グラフ

2024.12.25記

国会で、「年収103万円の壁」を「178万円まで上げる(要求)」か「123万円まで上げる(回答)」かが議論されている。それぞれ、所得税がどのようになるかをグラフにしてみた。(このような計算は専門家でなくてもできる)

黒線は従来の給与所得控除55万円、基礎控除48万円、合計103万円のグラフ。青線は給与所得控除55万円、基礎控除123万円、合計178万円にした場合のグラフ。赤線は給与所得控除65万円、基礎控除58万円、合計123万円にした場合のグラフ。

注目すべきは、赤線グラフの場合の給与所得控除の10万円アップは年収190万円以上には反映されないようになっていること。減税に関わるのは基礎控除の10万円アップのみ。これにより、例えば、年収200万円の場合の減税は5千円、年収500万円の場合の減税は1万円、年収800万円の場合の減税は2万円にとどまる。

所得税比較グラフ