"Microsoft Print to PDF"は未完成か?

2023.3.4記

Windows11に搭載されている "Microsoft Print to PDF"を試してみた。ファイル形式を選ばずPDFファイルに変換できるとのこと。


第1図 ⇧ 源ノ明朝
Word 14KB


第2図 ⇧ 源ノ明朝
Word 2016 からエクスポート PDF 266KB


第3図 ⇧ 源ノ明朝
Microsoft Print to PDF 5,304KB

第1図は フォントが「源ノ明朝」でファイルサイズ14KBのWord文書の冒頭部分のスクリーンショット。第2図は そのWord文書をWordのPDFエクスポート機能によって作成したPDF文書のスクリーンショット。第3図は そのWord文書を"Microsoft Print to PDF"によって作成したPDF文書のスクリーンショット。

WordからエクスポートしたPDF文書は ファイルサイズが大きく増えているものの正常なPDFになっている。ところが、"Microsoft Print to PDF"によって作成したPDF文書は 全面的に文字化けしている。


同様のことを フォントが「游明朝」でファイルサイズ14KBのWord文書について行ったものが、第4図、第5図、第6図。


第4図 ⇧ 游明朝
Word 14KB


第5図 ⇧ 游明朝
Word 2016 からエクスポート PDF 336KB


第6図 ⇧ 游明朝
Microsoft Print to PDF 486KB

第6図から分かるように フォントが「游明朝」だと "Microsoft Print to PDF"によって作成したPDF文書は、Wordからエクスポートしたものより更にファイルサイズが大きくなっているものの 正常なPDFになっている。

源ノ明朝は PostScriptベースのOTFフォントなので、そのためかも知れない。


なお、WordとWriterで大違い「PDFのサイズと文字品質」に記したように、同じ游明朝のWord文書(14KB)から LibreOfficeで作成したPDFは "55KB"で、Wordで作成したPDFの"336KB"よりはるかに小さく済んでいる。文字品質もよい。"Microsoft Print to PDF"は ファイルサイズについても改善してほしい。